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03月08日-02号

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  1. 白山市議会 2022-03-08
    03月08日-02号


    取得元: 白山市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-01
    令和 4年  2月会議---------------------------------------        令和4年白山市議会2月会議会議録第2号---------------------------------------            令和4年3月8日(火曜日)---------------------------------------出席議員(21人)   1番  山本佳裕       2番  上田良治   3番  谷 健一       4番  原 卓二   5番  木谷和栄       6番  池元 勝   7番  中野 進       8番  大屋潤一   9番  田代敬子      10番  山口俊哉  11番  吉本史宏      12番  澤田昌幸  13番  石地宜一      14番  小川義昭  15番  北嶋章光      16番  村本一則  17番  宮岸美苗      18番  岡本克行  19番  寺越和洋      20番  藤田政樹  21番  西川寿夫---------------------------------------説明のため議場に出席した者の職氏名市長山田憲昭 副市長井田正一市長安達志郎 総務部長兼選挙管理委員会事務局長横川祐志企画振興部長中 英俊 市参事兼デジタル課長川田成人健康福祉部長福祉事務所長岡田和典 市民生活部長村田久美産業部長米林 歩 観光文化スポーツ部長山下浩雅建設部長東元清隆 市参事兼都市計画課長喜多悟史上下水道部長高橋由知 総務部次長兼財政課長松田 宏職員課長谷口由紀枝 危機管理課長大西隆之企画課長山田昌宏 交通対策課長宮本郁夫長寿介護課長村本寛美 こども子育て課長中川 真保険年金課長北 通雄 新型コロナウイルスワクチン接種対策室次長浅香弥生男女協働参画室長五歩市圭子 地域安全課長北西幸樹環境課長徳井 寛 森林対策課長尾田健一商工課長柿本正夫 水産振興課長神谷信行観光課長西村一美 国際交流室長鍬本亜貴施設管理課長野村幸弘 スポーツ課長滝田秀樹土木課長中川浩一 公園緑地課長判  渉教育長田村敏和 教育部長山内満弘学校指導課長日向正志   ---------------------------------------職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名 事務局長     佐々木 満  議事調査課長    酒井誠一 議事調査係長   荒地美幸   専門員       山岸朗子 主事       西川隆朗   手話通訳士     堀口佳子 手話通訳士    長谷川智美  手話通訳士     田代悦子---------------------------------------            議事日程(第2号)                          令和4年3月8日(火曜日)                          午前10時 開議  日程第1 諸般の報告  日程第2 議会議案第1号       (説明、即決)  日程第3 議案第4号ないし議案第52号       (質疑)  日程第4 一般質問(代表質問)---------------------------------------            本日の会議に付した事件  議事日程(第2号)のとおり---------------------------------------          午前10時0分開議 ○藤田政樹議長 これより本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 諸般の報告 ○藤田政樹議長 日程第1諸般の報告を行います。 2月25日付にて、議会運営委員会において、委員長に寺越和洋議員が、予算常任委員会決算常任委員会及び広報広聴委員会において、委員長に中野進議員が、産業建設常任委員会において、委員長に大屋潤一議員が決定した旨通知がありました。 地方自治法第121条第1項の規定に基づき、3月4日付にて選挙管理委員会委員長に対し出席の要求をしておきました。 3月8日付にて、寺越和洋議員外3名から議案の提出がありました。 以上をもって、諸般の報告を終わります。--------------------------------------- △日程第2 議会議案第1号(説明、即決) ○藤田政樹議長 日程第2議会議案第1号ロシア軍のウクライナ侵攻に断固抗議する決議を議題といたします。--------------------------------------- △提案理由の説明 ○藤田政樹議長 提出議員から提案理由の説明を求めます。 19番、寺越和洋議員。     〔19番 寺越和洋議員 登壇〕 ◆19番(寺越和洋議員) おはようございます。 議会議案第1号ロシア軍のウクライナ侵攻に断固抗議する決議について、提案理由の説明を申し上げます。 我が国を含めた国際社会が再三にわたり強く自制を求めてきたにも関わらず、2月24日、ロシアがウクライナへ侵攻に踏み切ったこと、及び核兵器の使用も辞さない姿勢を表明することは、国際社会の平和と安全を著しく損なう許しがたい暴挙であります。 ロシアによる一連の行動は、力による一方的な現状変更を認めないとする国際秩序の根幹を揺るがし、ウクライナの主権と領土の一体性を侵害する明白な国際法・国連憲章違反であり、既にウクライナ国民の多くの生命が奪われたこと、原子力関連施設を攻撃したことは、人道上からも断じて容認できません。 よって、本市議会は、ロシアによるウクライナへの侵攻に対し強く抗議するとともに、ロシア軍の即時撤退及び国際法の遵守、また、関係国政府においては一日も早い平和的解決に向けた外交努力を行うよう強く求めたく、ここに決議するものであります。 どうか議員各位にはこの趣旨を御理解いただき、御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。 ○藤田政樹議長 提案理由の説明は終わりました。--------------------------------------- △表決 ○藤田政樹議長 お諮りいたします。議会議案第1号については、事理明白につき、この際、即決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤田政樹議長 御異議なしと認めます。よって、議会議案第1号は即決することに決しました。 議会議案第1号を採決いたします。 本案は可決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○藤田政樹議長 起立全員であります。よって、議会議案第1号は可決されました。--------------------------------------- △日程第3 議案第4号ないし議案第52号(質疑) ○藤田政樹議長 日程第3議案第4号ないし議案第52号を一括して議題とし、これより質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告はありません。 質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤田政樹議長 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。--------------------------------------- △日程第4 一般質問 ○藤田政樹議長 日程第4一般質問を行います。 順次発言を許します。 11番、吉本史宏議員。     〔11番 吉本史宏議員 登壇〕 ◆11番(吉本史宏議員) おはようございます。 議席番号11番、一創会の吉本史宏です。 本日は一創会を代表して質問をいたします。 石川県の新型コロナウイルス感染者が連日数百人レベルの高止まりが続き、本市でも連日数十人を数えています。オミクロン株が主流とはいえ、昨年の今頃は県全体でも数名程度という落ち着いた時期で、昨年1年を通しても1日最多の感染者数は120人でした。このような高止まりの状況が続いていることから、石川県のまん延防止等重点措置が再度延長され、3月21日までとなりました。 最近の特徴は、小・中学生や幼児の感染が多くなっていることですが、子供たちの感染は学びや経験の機会が失われること、そして自宅療養や自宅待機をするにしても、保護者の負担が大きいことも大きな問題です。 また、早くも第7波への備えが言われ始めており、スムーズなワクチン接種やコロナ禍の中小事業者等への支援が引き続き必要なことは言うまでもありませんが、子供たちの感染で負担が増している保護者等への支援も、行政としてしっかり対応してもらいたいものです。 さて、現在の世界情勢で一番関心が高いのは、連日ニュースのトップで報道されるロシアの問題です。ウクライナへ軍事侵攻し、市民を含む多くの人命が奪われており、世界の多くの国やロシア国内からも非難の声が上がっています。先ほどは白山市議会として断固抗議する決議を可決したところであります。 国連総会は、オリンピックパラリンピックの期間中に休戦を求める決議を各大会の前年に採択しているそうですが、北京大会に向けた決議を、昨年12月にロシアを含む173か国が共同提案国となって採択している中での暴挙です。 国連総会は、2日、ロシアを非難し、ウクライナからの即時撤退を求める決議案を141か国の賛成多数で採択しました。反対はロシアなど5か国にとどまり、国際社会の中でロシアの孤立を浮き彫りにし、圧力をかける形となりました。 3日には、国際パラリンピック委員会が、ロシアとその同盟国であるベラルーシの選手の参加を認めないことを決定し、先週3月4日に、冬季パラリンピックが北京で開幕しております。世界はいろいろな形でつながっており、私たちの生活も大きく影響を受ける事態が続いていることを、よくよく考えなくてはなりません。開催中の北京冬季パラリンピックが平和の祭典であってほしいものです。 まず初めに、プロスポーツを活かしたまちづくりについて質問をいたします。 昨年は、東京オリンピックパラリンピックが開催され、今年は冬季の北京オリンピックでの若い日本人選手の活躍が記憶に新しいところです。3月4日からは、先ほども申しましたとおり、パラリンピックが開催されており、パラアスリートの能力の高さに驚かされています。コロナ禍の中でも、スポーツは人々に見る楽しみ、プレーする楽しみを与えてくれています。 さて、白山市が2018年1月にホームタウン認定したフットサルクラブ、ヴィンセドール白山は、昨シーズン7勝8敗と負け越しはしたもののほぼイーブンに終わり、Fリーグが閉幕しました。昨年のホーム戦では、コロナ禍ということもあり、まだまだ多くの観客の声援であふれているというものではありませんでしたが、ヴィンセドール白山ホームゲームでは、ゴールの奪い合いに一喜一憂し、市民に大きな夢や感動を与えてくれました。白山市にとってヴィンセドール白山ホームチームであり、貴重な財産・資源です。 ヴィンセドール白山は、日頃から保育園や放課後児童クラブでのフットサルスクールの開催や、イベントに参加するなど、様々な場面でまちづくりにも参画しています。白山市としては、体育館の利用料減免や練習場としての配慮など協力はあると承知しておりますが、市民へのフットサルの普及など、行政としてのしっかりとしたバックアップをしているというスタンスが見えません。 新潟県長岡市では、バスケットボールアルビレックスというチームがまちを変え、市民を変え、大きな変化を生み出したと聞いております。そのきっかけは、長岡市が「バスケットボールを核としたスポーツによる市民協働のまちづくり」を宣言し、新潟アルビレックスBB、市民、地元の企業、長岡市が一体となったまちづくりが始まったことです。 以上のことを踏まえ、具体的な提案をいたします。 それは、松任駅には階段の蹴上げ部分にロゴのカッティングを貼り、懸垂幕を下げる。そして、松任駅から試合会場の松任総合運動公園体育館までをつなぐルートをチームカラーのグリーンで彩り、ヴィンセロードと名づける。商店街とも協力してペナントやのぼりを外灯につけることなどですが、目に浮かびませんか。 また、金沢市では、金沢文化スポーツコミッションが立ち上がっており、官民一体となった活動をしていますが、本市でもそのような取組が必要だと思います。特色あるスポーツのまちづくりは、人を呼び込み、地域の魅力と活力を高めるものです。 スポーツの振興と青少年の健全育成、市民の連帯感の醸成と地域の活性化、ひいてはスポーツツーリズムや合宿誘致を目的に、プロスポーツを生かしたまちづくりについての積極的な推進を提案いたします。 次に、白山市における主権者教育について質問をいたします。 1872年(明治5年)2月2日に美川で誕生しました石川県は、今年150年の節目を迎えましたが、今週末3月13日は、そのトップである知事が28年ぶりに新人が選ばれる石川県知事選挙の投票日です。これを皮切りに、4月24日には参議院補欠選挙、7月には参議院通常選挙、そして11月には白山市長選挙が予定されており、選挙イヤーとなっております。 平成30年6月に民法の一部が改正され、明治9年以来20歳とされていた成年年齢が来月4月1日から18歳に引き下げられます。これは、さきに国民投票の投票権年齢や公職選挙法の選挙権年齢が18歳と定められたことによるものです。国政上の重要な事項の判断に関して、投票という権利が与えられるということは、地域社会を構成する一員であり、判断のできる大人として扱われるということにもなると思います。しかし、18歳選挙権が平成28年に施行された後の若者の投票率を見ると、総務省の国政選挙における投票率の推移で、10代は40%前後、20代は35%前後と低調です。そして、投票に行かなかった理由の第1位には、選挙にあまり関心がなかったからとあります。昨年の私ども白山市議会議員選挙でも、若者の投票率は10代で30%程度、20代で25%程度と低いものでした。 白山市議会は、市内の高校生や大学生と議会報告会という形で意見交換会を行っています。議員について、どのような受け止めをしているのか聞き取りをすると、政治とカネや一部のスキャンダラスな政治家の行動で、職業として悪いイメージが先行していました。既に選挙権を得ている大学生、これからその権利を得る高校2年生たちは、本来、主権者である自分たちが、社会の構成員として自分たちの住むまちの生活と政治の関連について、自分ごととして考え、主体的に行動できるようにならなければならないのに、そういった意識は少し低いのではないかと感じました。 このような中、高校では4月から公共という授業が必修化され、主権者教育が本格化してきます。しかし、こうした若者たちに政治について考える機会を与え、主権者としての資質を高めるには、高等教育のカリキュラムだけではなく、小・中学校の義務教育の中でも意識を醸成するための授業が必要なのではないでしょうか。 これまでも選挙管理委員会が出前講座で、実際の選挙で使われる投票箱の提示や模擬投票などを行っています。また、この議場を使った中学生の子ども会議も行われていますが、このような取組だけでなく、小・中学生が身近な政治問題を取り上げ、教師が口を挟まず生徒が自由に討論するドイツの政治教育のようなディベートを行うことで、自分の意見を主張するだけでなく、他人の意見にも耳を傾け、主体的に行動できるような主権者教育に取り組むことが求められているものと思います。 白山市における主権者教育の現状と、未来の若者たちの生きる力、社会における人間力を伸ばしていくことにつながる今後の取組についてお伺いいたします。 次に、これからの保育事業施策の方向性について質問をいたします。 本市は、子育て世代の転入が多く、人口増に大きく寄与しています。この傾向は歓迎するものであり、だからこそ子育て支援では近隣市町からも一目置かれるような取組を行っていくべきです。 ところが、保育事業の利用状況の中で、希望する園への入園ができず、第3希望でも決まらないという状況が出ております。数字の上では確かに待機児童はゼロかもしれませんが、これでは保育利用をする市民の満足度は得られません。また、保育士の確保も十分ではない状況が続き、どの園もぎりぎりで運営している感が否めません。従来の受入定数の是正策や保育士の確保策では限界が来ているのではないでしょうか。今後も子育て世代の転入を促進させていくのであれば、新しい切り口で、保育事業の利用者の満足度を得られるような施策と保育士の確保を行い、保育環境の充実を図っていくべきです。 具体的な施策として、高齢者施設との併用や他の施設へ転用可能な保育施設の整備、また、保育士確保のための市独自の処遇改善策や、大学との連携強化などが考えられます。 保育施設の充実という観点と保育士確保の観点で、これからの保育事業施策の方向性をどのように考えているのか伺います。 次に、再任用制度の課題とその対応、将来に向けた考え方について質問をいたします。 人生100年時代を迎える中、高齢になるほど経済状態や健康状態など、その人がそれまでどのように生きてきたのか、その違いがはっきり表れてきます。高齢期の生活を働いて収入を得ることで維持するのか、年金に頼るのかということも大きな社会的な問題です。高齢期の雇用問題は、若い世代のモチベーションにもつながる重要なテーマです。 再任用制度は、長年本市の職員として培ってきた能力や経験を定年退職後に再び公務の職場で発揮してもらい、効果的な組織運営を図ることを目的にしており、60歳代前半の生活を雇用と年金との連携により生活を支えていく仕組みです。 本市では平成26年度より採用され、第2次白山市総合計画の中でも、高齢層職員の知識や技能が退職後も行政運営に活用される利点がある一方、人事の硬直化により一般職員の管理職への登用の停滞や、新規採用職員の抑制につながるおそれもあるとされています。 具体的な課題として、数々の課題がございます。新規採用への影響や定数内の配属による定員適正化計画など、職員の年齢構成の適正化への懸念、同一労働同一賃金の考え方との矛盾や人件費の負担増加、定年前の給料からの減額によるモチベーションの低下、仕事上のミスなどがあっても、これまで上司だったため指摘しにくいなど職位の逆転による組織的な混乱と戸惑い、再任用職員は定数内としての配属のため正規職員の採用がされず、現職員の負担が増えることなど数々の課題があります。 また、再任用職員でもできる仕事ではなく、再任用職員だからこそできる仕事があるはずです。職員が働きやすい環境の実現が市民サービスの向上につながることから、今後の再任用制度の効果的な運用を図る必要がありますが、仕事とのマッチングや勤務成績の評価を給与に反映するなどモチベーションの向上策、職員の専門性を認定する仕組みを導入するなど、知見やノウハウの継承を図っていくことが求められているものと思います。やる気を盛り上げ、やりがいのある業務体制を構築し、人的資源の有効活用について真剣に取り組むことが求められています。 以上のような再任用制度の課題をどのように捉え対応しているのか、また再任用制度を組織強化や職員の資質の向上につなげていかなくてはなりませんが、いつまで、どのように運用していくのか、考えをお聞きいたします。 次に、白山一里野温泉スキー場の活用について5つの観点から質問をいたします。 昨年4月に確認された一里野岩間源泉と新岩間温泉の間の斜面崩落で、県道の下に埋設されていた引湯管が損壊し、一里野温泉の宿泊施設には温泉の流入が途絶えたため、各施設の風呂はボイラーで沸かした湯が使われております。このことで源泉の湯より経費が増え、燃料自体も値上がりしたため、同温泉の使用許可を得ている8施設に対してボイラーに係る燃料費の一部を補助することにより、スキー客が多く利用する冬の営業を支援し、新年度も継続して補助することになっております。 一里野温泉スキー場の入り込み状況については、本年1月末現在の集計で3万1,676人で、昨年の2万7,828人に比べ13.8%の増加となっております。 そこで1点目ですが、斜面崩落が確認されて1年近くが経過しようとしております。新年度には仮設管の設置を検討するということですが、現状と復旧時期、国交省や県への働きかけはどのようになっているのでしょうか。引湯管復旧の取組についてお伺いいたします。 2点目、温泉センター天領及び一里野自然ふれあい展示室の横には休止中のプールがありますが、このプールについて有効活用する考えがないのかお伺いいたします。 3点目、スキー場のリフト乗り場付近にはテニスコートが6面ありますが、このテニスコートを整備して団塊世代向けの企画を考えてはいかがでしょうか、見解をお尋ねいたします。 4点目、この下にある北竜会館の活用策として、夏には都市圏の小・中学生が合宿を行うなどの企画を、指定管理者であるスノーエリアマネジメント白山とともに考えられないかお伺いいたします。 5点目、LEDによるイルミネーションについて、観客からの声として、イルミネーションはきれいだけれども飲食関係がなく、ゲレンデの食堂は早く閉まるなどの苦情が出ており、せっかくの工夫をもう少し生かす方策が必要と考えますがいかがでしょうか。 眠っている貴重な資源を生かすことを考えなければ、スキーシーズンの冬季以外は単なる白山白川郷ホワイトロード観光の通過点になってしまいます。心を引かれるような企画を考える必要があると思いますが、見解をお尋ねいたします。 最後に、新駅の開業に向けての質問をいたします。 周辺地域の念願でもあった(仮称)西松任駅が当初の開業計画より1年遅れとなりましたが、昨年から工事が着工され、現在、ケーブルなどの移設工事やホームの基礎工事などが順調に進められており、令和6年春の開業に向け、いよいよその姿を現そうとしております。 北陸三県で、新幹線開業に伴い設置された新駅として一番新しいのが高岡やぶなみ駅です。ここでは新駅整備と同時に周辺整備も行われ、現在、区画整理事業が展開されております。 また、駅の利用状況という点では、福井県は1世帯当たりの車の保有台数が全国1位ですが、電車通勤する人が増えているということです。その要因として考えられるのが、無料のパークアンドライドの駐車場整備で、交通渋滞の緩和や環境問題の改善にもつながっています。 駅ができるということは、周辺住民の利便性が高まると同時に、駅を中心とした本市の今後の都市計画の策定や、他の市町から本市への定住促進なども期待できるものと考えます。このような観点から、新駅の開業について質問をいたします。 1点目は、駅名についてです。昨年公募し、全国各地から多数の応募があったということですが、今会議中に候補を決定するとのことでありますが、最終的な新駅名は、いつ、どのように公表するのかお尋ねいたします。 2点目、新駅の開業が1年遅れることになりましたが、このことに対する対応をどのように考えているのでしょうか。 3点目は、新駅の設置による周辺地域の新たな都市計画や立地適正化計画などを、どのように考えていくのかをお尋ねいたします。 4点目は、新駅と接続する、めぐーるの運行計画も見直す必要があるのではないかと思いますが、どのように考えているのでしょうか。 5点目は、パークアンドライドによる公共交通の利用推進を図るため、広い無料駐車場を整備することや、雨の日も自転車に雨がかからない駐輪場を整備するなど、この新駅の利用を促進するための具体的な方策はどのように考えているのかお伺いいたします。 以上、6つの分野についての質問に対し答弁を求めます。
    藤田政樹議長 山田市長。     〔山田憲昭 市長 登壇〕 ◎山田憲昭市長 おはようございます。 初めに、3点目の保育事業施策の方向性についてお答えをいたします。 御提案の、高齢者施設との併用や他施設への転用を考えて施設整備を行っては、についてでありますが、高齢者施設などの単体の施設では、その施設に応じた敷地面積で整備をされていること、また、新たに保育施設を整備する場合、保育ニーズに合わせて、位置、場所を決めていることなどにより、これまで高齢者施設に併設をした保育所がないというところであります。転用ということでは、現在、双葉保育所分園があります。 御指摘の保育ニーズに対する対応でありますが、第1希望に入れない等々の声があることは承知をいたしております。そのため、新年度当初予算に計上いたしております認定こども園配置調査業務により、適正な園の配置について検討することとし、今後の施設整備の方向性を早期にお示ししたいというふうに考えております。 次に、保育士の確保のための処遇改善策についてであります。 市独自の保育といたしましては、1歳児を担当する保育士について、国は児童6人に保育士1人といたしておりますが、市といたしましては4人に1人と充実をいたしております。 また、障害児保育における特別支援保育事業につきましても、市単独を含めた人件費補助を行っているところであります。 また、保育所等のICT環境の整備及び保育の周辺の業務に係るICT化を活用したシステムを導入し、事務作業の効率化を進め、保育士の待遇や労働環境の改善につきましても支援をし、全保育園でICT化がなされております。 加えまして、保育士の待遇改善といたしましては、今般の補正予算でお願いをいたしております保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業におきまして、コロナの最前線で働く保育士等の収入を3%程度、月額にしまして9,000円を引き上げることとしており、こうした改善により保育士の確保につなげてまいりたいというふうに考えております。 なお、市内にあります保育士養成校である金城大学と市の保育現場が連携をし、保育内容研修会や実習生の受入れ、学生への就業サポートなどを行うことにより、市内保育施設への就職につながるよう努めてまいりたいと思っております。 次に、5点目の白山一里野温泉スキー場の活用についてお答えをいたします。 最初に、引湯管の復旧に向けた現状と復旧時期、国交省や県への働きかけはどのようになっているのかについてであります。 引湯管復旧の現状につきましては、昨年の8月6日に開催されました第2回中ノ川斜面崩壊対策調整会議におきまして、北陸地方整備局金沢河川国道事務所より、地質、地下調査の中間報告がありました。その際に、専門家から、融雪期における斜面状況をもう一冬確認をする必要があるとの指摘を受け、各種観測調査を継続実施することとなりました。 市といたしましては、これを踏まえ、引湯管の年度内仮復旧は困難であるとの判断をいたしました。この融雪期の斜面安定評価の調査結果をお聞きした上で、市として仮引湯管の布設ができないかどうかを含め、復旧時期を判断してまいりたいと考えております。 なお、国・県への働きかけにつきましては、昨年来、各関係機関を通じて要望をいたしているところであります。 次に、6点目の新駅の開業に向けての御質問にお答えをいたします。 初めに、駅名であります。 提案理由の中でも御説明をいたしましたとおり、昨年行いました公募におきまして、全国から多くの応募があったところであります。 選定は、地元の小学生へのアンケートや鉄道事業者の御意見等を踏まえ、地元の新駅建設促進協議会、歴史的な言葉に精通されている俳句協会の代表、鉄道で通学されている地元在住の高校生、市からは安達副市長が参加し、その4名で構成する選定会議を、去る2月26日に開催し、候補駅名を西松任駅とすることで意見がまとまったところであります。 議論で出ました選定理由といたしましては、松任駅との位置関係が分かりやすく、リズム感がよく発音しやすい、また、既に多くの市民に浸透している、松任駅とセットで広く覚えていただくことができるなどでありました。 今後、この結果を鉄道事業者に伝えてまいりたいというふうに考えております。 なお、出入口の名前につきましても、小松方面行きホーム側を白山口、金沢方面行きホーム側を日本海口とすることとなり、併せてお伝えいたしたいと思っております。 次に、開業が1年遅れることに伴う対応についてでありますが、現在、国土交通省におきまして、開業遅れによる影響の軽減に向け、関係者との調整が図られているところであります。市といたしましては、国土交通省の対応を待ちながら、新駅が令和6年春に開業できるよう、しっかりと取り組んでまいります。 次に、新駅の設置による周辺地域の新たな都市計画や立地適正化計画などをどのように考えていくのかについてであります。 本市では駅を中心としたまちづくりは、持続可能な市街地形成を図る上で大変重要であるというふうに考えております。 一昨年策定いたしました第2次都市計画マスタープランにおきまして、新駅周辺を利便性の高い公共交通網の形成を図り、快適で効率的な市街地づくりを目指すと位置づけているところであります。 また、立地適正化計画におきましても、駅を中心とした都市機能や居住の誘導を促進し、機能充実を図ることといたしております。 次に、新駅と接続する、めぐーるの運行計画についてであります。 新駅の利便性を高めるためには、バスを接続させる必要があります。そのため、周辺を通過しているめぐーるを西松任駅へ立ち寄るように変更する予定であり、さらに、北陸鉄道グループの路線バスの接続につきましても働きかけを行ってまいりたいと考えております。 最後に、パークアンドライド駐車場の設置や屋根付自転車駐車場につきましても、新駅の利用をさらに高めるものであると考えております。市といたしましては、駐車場は必要であるというふうに考えており、近隣駅の事例も参考に、有料駐車場として整備できないか検討いたしているところであります。 また、自転車駐車場につきましては、新駅の開業に合わせ、屋根付きで整備をいたしたいというふうに考えております。 私のほうからは以上であります。 ○藤田政樹議長 井田副市長。     〔井田正一 副市長 登壇〕 ◎井田正一副市長 おはようございます。 私のほうからは、再任用制度の課題対応と将来に向けた考え方についてお答えをいたします。 再任用制度は、公的年金の報酬比例部分の支給開始年齢が段階的に60歳から65歳へと引き上げられたことに伴い、雇用と年金の接続を図るため、定年退職となる職員が再任用を希望する場合、退職の翌日から公的年金の報酬比例部分の支給開始年齢に達するまでの間、再任用をするものであります。 今後ですが、国家公務員法等改正法により、段階的に定年が引き上げられ、65歳となりますが、地方公務員につきましても条例改正を行い、同様の取扱いとなります。したがいまして、この再任用制度は、現在の55歳以上の職員に適用されるということでございます。 その制度の課題と将来に向けた考え方でありますが、再任用職員は、任用された立場において、各自の長年の経験や豊富な知識に基づく卓越した能力を生かし、行政サービスの提供をいたしております。 新規採用や人事上の影響についてでありますが、職員採用に関しましては、これまでも計画的な採用を行っており、引き続き計画的な採用を行ってまいります。また、人事におきましても、人事評価を通した適材適所の処遇と配置を行っており、職員一人一人が意欲を持って仕事に取り組める運用に努めております。 加えまして、多様化、複雑化する行政ニーズに対応できる組織体制を維持していくためには、職員という人的資源を最大限に活用していくことは当然のことでありますので、再任用職員が有する知識、経験を活用できる運用を今後とも行ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○藤田政樹議長 田村教育長。     〔田村敏和 教育長 登壇〕 ◎田村敏和教育長 おはようございます。 私のほうからは、2点目の主権者教育につきましてお答えをいたします。 初めに、小・中学校の義務教育の中でも、意識を醸成するための授業が必要ではないかという御質問にお答えをいたします。 子供たちに、自分が社会の一員であり、主権者であるという自覚を持たせるためには、早い段階から、また、発達段階に応じて取組を進めていくことが必要であると考えております。 次に、白山市における主権者教育の現状と今後の取組をどのように考えているかという御質問にお答えをいたします。 小・中学校では、社会科で市町村による公共施設の整備、租税の役割、選挙の仕組み、政治や選挙の意義等について学習をしているところであります。 また、新学習指導要領に基づき、どの教科においても話合いや討論を取り入れた学習を進めております。学習課題に対する自分の意見や考えを持たせたり、自分の意見をペアやグループで伝え合う場を設定したり、それぞれの話合いの内容を全体に共有することで思考を深めさせたりと、他者の意見に耳を傾け、様々な情報を取捨選択し、主体的に判断する力を育てているところであります。 さらに、授業以外の場面でも、小学校では児童会活動、中学校では生徒会活動など自治活動に取り組んでおります。 市においても、生徒が有権者としての判断を適切に行うことができるよう、現実の具体的な題材を取り上げる子ども会議を開催しております。 今後も未来の若者たちの生きる力、社会における人間力を伸ばしていくために、良識ある主権者として、主体的に政治に参加することについて自覚を養うよう、主権者教育に取り組んでいきたいと考えております。 以上でございます。 ○藤田政樹議長 山下観光文化スポーツ部長。     〔山下浩雅 観光文化スポーツ部長 登 壇〕 ◎山下浩雅観光文化スポーツ部長 おはようございます。 私のほうから、1点目のプロスポーツを活かしたまちづくりについてお答えします。 初めに、ヴィンセドール白山をバックアップするため、チームカラーで彩るなど盛り上げられないかについてであります。 ヴィンセドール白山は、松任総合運動公園体育館をホームとし、昨シーズンは同体育館で5試合のホームゲームを開催するとともに、フットサルスクールなどの活動を行い、本市のスポーツ振興、青少年の健全育成などを進めていただいております。 盛り上げの方法についてでありますが、松任駅では掲示スペースの活用、松任駅南広場では応援のぼり旗の設置など何ができるか検討したいと考えております。 また、駅から会場までのルートにつきましては、今後、地元商店街や関係団体と協議を重ねてまいりますが、まずは会場付近を集中的にグリーン色で盛り上げたいと考えております。 次に、文化スポーツコミッションを組織すべきではないかについてであります。 スポーツコミッションとは、スポーツと景観・環境・文化などの地域資源を掛け合わせ、戦略的に活用し、地域の活性化につなげる取組を推進する組織であります。 本市では、平成31年4月1日から、新たに観光文化スポーツ部を設置し、これまで文化やスポーツの分野で観光と融合するイベントとして関係機関と連携しながら、例えば白山白川郷100キロメートルウルトラマラソン、白山国際太鼓エクスタジア、若獅子旗争奪中学校選抜剣道白山大会などを定着的なものとし、また臨時的には昨年のインターハイなぎなた競技、本年の日本ジオパーク全国大会、来年の国民文化祭など、その道筋をつけてまいりました。 スポーツコミッションの設立に当たりましては、地域の振興に向けて、白山市の特性や施設の現況を鑑みながら、地域経済と連動した文化、スポーツのイベントや合宿を誘致、調整する必要があることから、今後、設立の有無を含め、検討していきたいと考えております。 次に、プロスポーツを生かしたまちづくりを積極的に推進すべきではないかについてであります。 ヴィンセドール白山におきましては、これまでF2リーグの全6チームが一堂に集う特別なシリーズ、これはセントラル方式と呼んでおりますけれども、これを白山市に誘致し、経済の活性化やPRなど、地域貢献に努めておられます。 市といたしましても、来年度よりトップスポーツチーム応援事業として、ヴィンセドール白山が取り組む各種活動に対して支援を行い、さらに、連携を強固にしながらプロスポーツを生かしたまちづくりを進めていきたいと考えております。 次に、5点目の2番から5番までお答えをいたします。 まず、休止中のプールを有効活用する考えについてであります。 温泉センター天領のプールにつきましては、施設全体の維持管理費を削減するため、平成23年度から休止となっております。 平成7年度に改築し、27年経過した施設であり、設備等も老朽化していることから、プールの再利用は困難でありますので、その他の利活用の方策を研究していきたいと考えております。 次に、テニスコートを再整備し、団塊世代向けの企画を考えてはどうかについてであります。 このコートは、以前、大学合宿を中心に利用されていましたが、近年の利用状況は低迷していることから、改めて大学生や団塊世代も含めたニーズを把握してまいります。その上で、一里野温泉観光協会並びに合宿を誘致する旅行業者などと連携し、利用者の増加に向けて施設の再整備も含め検討していきたいと考えております。 次に、北竜会館の活用策についてであります。 現在の施設は天井や照明器具の耐震化がされておらず、修繕が必要な状況であります。また、尾添地区の災害時における二次避難施設となっていることから、今後の活用策を含めて施設整備計画を検討していきたいと考えております。 次に、イルミネーションを生かす飲食関係の方策についてであります。 昨年の白山一里野イルミネーションは、残念ながら全ての期間においてまん延防止等重点措置の適用中であったため、レストランあいあーるは時短営業となり、その他の出店も見合わせたことで、お客様には御不便をおかけしたかと思います。 しかし、適用が明け、10月から11月にかけて実施いたしました秋の一里野温泉ゴンドラ運行は大変好評をいただき、レストランの営業、白山一里野温泉観光協会の手作り弁当の販売など、秋の観光需要に応えられたという感触がございました。 来年度以降につきましては、イルミネーションの期間中に飲食等も十分お楽しみいただけるよう、地元観光協会やスノーエリアマネジメント白山と協議していきたいと考えております。 以上であります。 ○藤田政樹議長 吉本議員。     〔11番 吉本史宏議員 質問席登壇〕 ◆11番(吉本史宏議員) 多岐にわたっての質問にお答えをいただきました。 今後の取組という中で、前向きなもの、また、現状維持的なものとお聞きをいたしましたけれども、特に新駅の名称については、西松任駅という名称に決まったということを伺いました。この施設の名前、もしくは愛称というものを決めていくことについては、今、県立図書館などのいろいろな話題がございますけれども、ぜひ、分かりやすくなじんだ名称というものが一番いいのではないかと思いますので、今後またそれが浸透しているという中で決定をされたということ、納得をしております。 ただ、駐車場の関係が有料ということで整備を考えていらっしゃることなんですが、松任駅周辺の立体駐車場、有料駐車場などとのバランスもあるのかもしれませんが、この西松任駅周辺、まだまだ今後伸び代がある、そういった地域でもございます。また、白山総合車両所の隣接というようなところもございますので、ぜひ、もう少し何か利用促進を図るためのユニークな考え方をしていただけないかと思っております。 来年度も、今申し上げたような(仮称)白山総合車両所のビジターセンターの整備、新野球場の整備など、大きな負担が出てまいりますけれども、市長をはじめ執行部には、物を造るだけではなく、適正に運営していくこと、こういったことが求められております。 これからも市民の皆様が安心して暮らせるまちづくりに尽力いただけますよう申し上げ、一創会を代表しての質問を終わります。 ○藤田政樹議長 吉本議員の質問は終わりました。 次に、寺越議員の質問に移ります。 19番、寺越和洋議員。     〔19番 寺越和洋議員 登壇〕 ◆19番(寺越和洋議員) 御苦労さまです。 まず初めに、先ほどの決議では全議員の賛同を得ました。議員各位に御礼を申し上げたいと思います。 それでは、会派立志を代表し、代表質問を行います。 議席番号19番、寺越和洋です。 2年ぶりの代表質問であります。通告に従いまして行います。 来週の月曜日には、石川県の新知事が誕生しているわけであります。新知事には、日本海側のリードオフマンとして、石川県発展のため、県民の負託に応えるべく尽力を望みたいと思います。 それでは、質問に移ります。 まず初めに、山田市長2期目の総仕上げとなる当初予算編成に込めた思いについてお伺いいたします。 「健康で笑顔あふれる元気都市 白山」の実現に向けた過去最大の予算編成であります。 健康プロジェクトでは、子育て・教育環境の整備充実に27億8,200万円、笑顔プロジェクトでは、市立野球場・防災拠点広場整備事業に10億6,400万円、元気プロジェクトでは、白山総合車両所等を活用した観光・産業振興に18億7,500万円であります。 全国の都道府県の2022年度(令和4年度)の当初予算は、地方税収増を見込んだとの報道がありました。総務省は、2022年度地方財政の見通し・予算編成上の留意事項で、地方税収入見込額については、2021年度見込額と比べて7.7%増と連絡しました。都道府県税では10.2%増、市町村税では5.7%増とのことであります。 当市では、市税に関して前年度比4,200万円の減額、0.2%の減でありますが、新年度の税収の伸びを期待したいと思います。一方、歳出に関しては、扶助費の歳出が目立っております。今後、社会保障関係のやりくり充実とともにコスト削減を考えなければならないと思います。 そのような状況の中、市長には2期目の仕上げの予算、新年度のスタート予算を、どのような思いで市民の負託に応えるべく予算編成を行ったのか、以下9点についてお伺いします。 1点目、市長2期目の総仕上げとなる当初予算の編成に込めた思いをお聞きいたします。 2点目、市長自身がつける当初予算のタイトルを表してほしいと思います。 3点目、市長の当初予算の自己採点は何点か、自己採点は難しいと思いますが、あえてお聞きいたします。これは市民が期待しているのではないでしょうか。 4点目、市長が思う令和4年度の重点施策と事業をお聞きします。 5点目、予算編成に当たり、どのような工夫と、配慮した点、苦労された点を示していただきたいと思います。 6点目、市税収入の見込みの根拠をお聞きします。 7点目、市債残高と基金残高の中期的な見通しについてもお聞きします。 8点目、経常収支比率も表していただきたいと思います。 9点目、社会保障関係費も増大する中、今後の財政運営方針をどのように考えているのかをお聞きします。 以上、1番目の質問であります。 次に、2番目の質問として、職員の採用についてお伺いいたします。 日経グローカル誌は、昨年10月から11月に、コロナ禍の行政運営全国首長アンケートを、都道府県、全国の市区の首長に実施しました。その中で職員の専門職不足を訴える自治体もありました。市区で専門職不足の回答が多かった職種では、1番目、建築・土木関係、2番目、医師、保健師、看護師など医療関係、3番目、保育士の順に続いております。 白山市職員数は758人であり、会計年度任用職員571人であります。昨年、令和3年3月会議に、岡本議員の専門職員の採用の質問の中で、執行部から「専門職の計画的な採用については、4月から会計年度任用職員の専門職の採用ができないか募集を行っております」との答弁がありました。 我が会派では、多様化する市民ニーズに対応すべく専門職職員の計画的な採用が必要ではないのかとの意見があり、お聞きするものであります。 令和元年度の財政状況資料集から、自治体の職員数各専門職について、金沢市から加賀地域の市を比較しますと、それぞれの類似団体と比較すると、白山市、金沢市、小松市、野々市市はベストテンに入っています。小松市は類似団体30のうち1位で、白山市は30のうち2位であります。また、職員給においても歳出の10%を切っております。金沢市、小松市、加賀市、能美市では消防職員もカウントされていますので、白山市との比較は難しさもあると思いますが、その中で技能労務職員を比較すると、白山市は8人、金沢市270人、小松市46人、野々市市5人、能美市21人、加賀市23人の状況もあります。職種別職員の各自治体でのデータの公表はないように感じますが、職種別職員をバランスよく採用しているのか、専門職職員をバランスよく採用しているのか、以下4点、お聞きいたします。 1点目、各専門職が他の自治体と比べると少ないように感じますが、現状はどのようになっているのかを表していただきたいと思います。 2点目、専門職採用については、計画的に考えているのかお聞きしたいと思います。 3点目、昨年、東京都の試験会場での受験者数は何人か。また、関西方面、京都市で試験会場を設けてはどうか、お聞きしたいと思います。 4点目、専門的な知識のある職務経験者の募集について、どのように考えているのかお聞きします。 以上、2番目の質問であります。 次に、3番目の質問として、デジタル技術の導入についてお伺いします。 先ほども申しましたが、日経グローカル誌から、コロナ禍の行政運営全国首長アンケートの中から、コロナ対応をきっかけに明るみになった課題として、白山市は複数回答ある中で、IT化の遅れだけを挙げていました。 このアンケートは、47都道府県と全国815市区の首長を対象に実施し、690自治体からの回答であります。このコロナ対応をきっかけに明るみになった課題で、IT化の遅れを挙げている自治体は58.7%の405の自治体でありました。このアンケートからすると、どの自治体もIT化の取組を重視しているように思います。そこで、喫緊の課題であるデジタル・トランスフォーメーション推進について、以下4点についてお伺いいたします。 1点目、新年度のAI・ⅠoT・RPA等の新規事業の導入について、どのようなものがあるのか具体的に示していただきたいと思います。 2点目、情報化推進費のデジタル化推進事業の内容をお聞かせください。 3点目、令和2年12月の会議において、私の地方公共団体の電子化推進度ランキングの質問の中で、全国1,741市区町村の中で1,542位の順位の質問に対し、「伸び代が大きい状況と前向きに捉えている」との答弁があり、「国の地方創生人材支援制度の活用により、株式会社NTTドコモよりICT活用推進室長として人材を迎えた」との答弁でありました。 加えて、国のデジタル庁創設に合わせて、行政のデジタル化を推進するとの決意を表したように思います。 そのような中、白山市デジタル・トランスフォーメーション推進計画でありますが、1年ほどで計画を策定したことに対し、スピーディーな対応を評価したいと思います。 そこで、白山市デジタル・トランスフォーメーション推進計画の白山市ならではのコンセプト、白山市だからこそのコンセプトは何かお聞きします。 4点目、聴覚障害者世帯に対し、文字表示機能付きの戸別受信機を配備するわけであり評価いたしますが、色弱者や弱視者に対し、文字表示はカラーユニバーサルデザインの注意を払っているのかお聞きします。 以上、3番目の質問であります。 次に、4番目の質問として、新型コロナウイルス対策について、以下4点についてお伺いいたします。 新型コロナウイルスの重症化リスクは少ないものの感染力が高いオミクロン株であります。今、連日、多くの感染者の発表があり、感染して当たり前との感を国民が覚えることに一抹の不安を感じているところであり、国・県の感染者の発表の数字を、国民が慢性的に捉えることが常態化することに危惧を感じます。3回目のワクチン接種の早急な完了と特効薬の推進を期待しております。 そこで、以下4点について質問いたします。 1点目、感染能力の強いオミクロン株の影響により、医療従事者、ソーシャルワーカー、高齢者福祉施設、障害者施設などに勤務する児童を持つ保護者が児童の体を心配したり、職場での感染の不安などの心のケアや相談体制について、どのように考えているのかお聞きします。 また、オミクロン株に対応する企業などの休職時における不安解消の心のケアや相談体制はどのようになっているのかお聞きいたします。 2点目、高齢者福祉施設や障害者施設に対し、感染能力の強いオミクロン株感染防止対策の指導はどのように行っているのかお聞きします。 3点目、これから3回目のワクチン接種の案内が非常に多くなってきますが、今でもコールセンターに電話がかからないとの話を市民から聞くわけであります。加えて、ネットでの市内の医療機関の予約も、接種日がかなり先になるなど、昨年のワクチン接種状況より市民に不満感を植え付けるのではないか心配をしているところであります。 そこで、ワクチン接種の案内方法の見直しについて、何か考えているのかお聞きしたいと思います。 4点目、代替保育や休園した場合の保育園、こども園、私立幼稚園に対しての財政措置の考えについてお聞きいたします。 厚生労働省では、財政支援や新たな対策を講じる必要があると考えているようでありますが、市独自の方策を何か考えているのかお聞きいたします。 以上、4番目の質問であります。 次に、5番目の質問として、後期高齢者医療制度保険料の改定についてお伺いいたします。 私は、市の議長を務めさせていただいているときに、石川県後期高齢者医療広域連合会議会で基金についてお聞きしました。記憶は定かではありませんが、当時それなりの基金がありました。当時の答弁は、システムの変更があった場合に使うような答えであったと思っております。しかし、この団体の基金は、あまり必要性を個人的には感じてはいません。なぜなら、機械などのハードの部分がない団体であり、投資的な住民サービスの団体ではないと思っています。 今、後期高齢者の方々は、御存じのとおり、今年から所得により医療費の2割負担をするわけであります。個人的には、将来の世代のために大事であると思っております。 そこで、ただ、医療費の負担と同時に保険料が上がることは、対象市民の納得がいくのか心配するものであります。国が決めたことであり、市としてはどのような説明をするのかお聞きしたいものであります。 そこで、以下5点についてお伺いします。 1点目、石川県後期高齢者医療広域連合会の後期高齢者医療制度保険料の10年ぶりの改定の理由についてお聞きいたします。 2点目、新年度からの市内の被保険者の対象者数と総対象者数は何人かお聞きします。 3点目、石川県後期高齢者医療広域連合会では、基金が20億円余りあるように聞きますが、連合会では、この基金をどのように使うのか、使い道をお聞きいたします。 4点目、被保険者の対象者の引上げの額と年額の負担額は幾らになるのか。また、被保険者の対象市民に対しての周知方法と時期をお聞かせください。 5点目、白山市の後期高齢者医療特別会計の保険料、前年度比5.6%増の要因の説明を願います。 以上、5番目の質問であります。 次に、6番目の質問として、交通安全対策についてお伺いいたします。 交通安全はみんなの願い、誰もが思っていることであります。そのような中、どの自治体も交通安全対策について、横断歩道、信号機、歩行者用信号機などの設置について、財政面から苦労をしているようであります。 そこで、当初予算で提案されている交通安全推進費の横断者注意喚起灯設置事業であります。この横断者注意喚起灯でありますが、調べますと興味深いものでありました。信号機のない横断歩道の横断標識板の上部にライトがついていて、人の高さの位置のポールにセンサーがあり、横断者が手をかざすと上部のライトが点滅するものでありました。なかなか押しボタン式信号機の設置についても時間がかかる中、道路の塗装と同時に横断者注意喚起灯もドライバーの注意喚起の一つとなり、少しでも交通事故減少につながるものと期待をしたいと思います。 白山市では宅地化が進み、横断歩道ができてもなかなか信号機が設置できない状況がこれからも続くと思います。信号機や押しボタン式の信号機などの要望箇所が多くあると思います。これからも信号機の設置を県警に要望していっていただきたいと思うと同時に、道路の塗装も推し進めていただきたいものと思います。 そこで、以下3点についてお伺いします。 1点目、横断者注意喚起灯設置費の設置箇所を具体的に示してほしいと思います。 2点目、市内の横断歩道での押しボタン式信号機設置の要望箇所数は何か所あるのかお聞きするとともに、今後、横断者注意喚起灯を計画的に設置する予定の考えについてお答え願います。 3点目、交通の方法に関する教則の改正により、43年ぶりに手上げ横断が復活しました。これから高齢者や児童への指導と啓発・周知をどのように行うのか。加えて、子ども見守り隊への周知方法はどのように行うのかをお聞きしたいと思います。 ちなみに、私は、子ども見守り隊をやっていますと、日頃から、運転中でも子供たちが横断歩道を渡るときに目が行きます。そのような中、広陽小学校の1年生か2年生の女児が信号機のある横断歩道を、青になったときに左右の確認をし、手を上げて渡っていきました。最近、手を上げて横断歩道を渡るお子さんが少なくなる中、保護者の教育か学校の指導か、行き届いていると感心をしたところであります。以上、付け加えさせていただきます。 以上、6番目の質問であります。 次に、7番目の質問として道路行政についてお伺いします。 1点目として、令和元年6月会議以来の質問であります。国道8号乾東交差点から宮丸交差点間の3.5キロメートルの6車化についての進捗状況について、事業費ベースと距離ベースの進捗率、さらに、完成時期の予定を安達副市長にお聞きします。 2点目、県事業の加賀海浜産業道路の進捗率と完成時期についてお聞きします。 関連して3点目として、加賀海浜産業道路の手取川架橋の左岸側の橋脚部分の下の川北町地内に、休日になると多くの県営手取公園を利用する利用者のため、駐車場の設置を川北町へ要望できないかお聞きいたします。 同じく関連して4点目、隣接する防衛省の用地を、国土交通省が親水広場、多目的広場、ジオスポットとして整備できないのか。加えて、内水面事務所との連携による地中からサケの観察場として国・県へ要望すべきと思いますがお聞きします。 付け加えさせていただきますが、これは過去に川北町や辰口町、鶴来町など手取川の河川敷を使用し、親水公園や水辺のプラザの事業を行い整備した経緯がありました。 以上、7番目の質問であります。 次に、8番目の質問として、インフラツーリズムについてお伺いします。 安達副市長御存じのとおり、インフラツーリズムとは、公共施設、すなわちインフラストラクチャーや土木景観を観光資源と位置づけ、実際に現地へ赴き観光旅行する行為を指す和製英語で、多くの関連施設を管理する国土交通省も積極的な利用を奨励しており、政府が推進する訪日外国人旅行増加手段の一つの柱として位置づけています。 インフラツーリズムは、ダム、橋梁、道路など土木系の公共財が主体であり、巨大な構造物のダイナミックな景観を楽しんだり、ふだんは入れないインフラの内部や今しか見られない工事風景など非日常の体験を味わうことができます。 白山市は、全国的にも世界的にも、まれなる地形に属しています。石川県の中でも、国土交通省直轄の工事が行われていることも珍しいことであると思います。 今、市民それぞれが、合併後、自分たちの地域に興味を持ち、もっと知りたいなどとの意見を肌で感じています。そのあかしが白山検定の受験者の多さであると思いますし、ジオパークに興味を覚える市民が増えてきていると思います。加えて、各公民館事業による自身の地区の再発見の動きが見られるように感じます。 世界ジオパーク認定への一助となるよう、インフラツーリズムの事業化を提案したいと思います。調べますと全国都道府県の中でも、石川県の場合のインフラツーリズムの対象は、手取川ダムと梯川分水路の2か所でありました。個人的に寂しさを覚えるところであります。 そこで、以下3点についてお伺いいたします。 1点目、白山市内のダム内部や大きな橋梁の下部などを見学するインフラツーリズムを、白山市で事業化できないかお聞きいたします。 2点目、砂防工事現場をインフラツーリズムとして事業化できないかお聞きします。 3点目、白山砂防女性特派員を白山市観光特使として任命し、若干の報酬や特産品を贈呈してはどうかお聞きします。 以上、8番目の質問であります。 次に、9番目の最後の質問として、スポーツ振興についてお伺いいたします。 以前、13年ほど前に、白山市体育協会の働きかけで元日本代表のプロスポーツ選手が白山市に来市し、サッカー、バスケットボール、バレーボールなどの競技を子供たちに指導していたことを思い出しました。当時は、スポーツドリンクを製造販売している薬品会社の主催であり、全国を回り、それぞれの競技の底辺の拡大や地方の子供たちの技術の向上につなげるものであったと思っています。 当時、サッカー競技では、日本代表で活躍した名波浩さんが指導していました。その中で、今思い出されるのは、名波さん本人のスポーツ哲学をゆっくり聞きたいと話される保護者の方がおいでました。 そこで、当初予算に上程されているトップスポーツ体感事業100万円でありますが、交通費や昼食代などの事務経費ではないかと思っております。子供たちがスポーツに興味を持つ計画としてはよい企画であると思います。小学生、園児と遊び、指導も大事でありますが、保護者や各スポーツの指導者が、どのような考えでトップアスリートになったのか、実体験を聞くことも必要と思います。 昨年の東京オリンピックパラリンピックや先日の北京オリンピックでも、日本人の選手たちは、感謝の気持ちでプレーをしていたように感じます。将来の子供たちの成長のため、保護者や指導者の考え方を伸ばすため、トップアスリートの方たちの講演会や、トップアスリートと保護者や指導者の意見交換会、パネルディスカッションの開催が望ましいと考えます。 さらに、金沢文化スポーツコミッション、宝達スポーツコミッション、うおづスポーツコミッションなど、国の支援を受けながら、文化とスポーツとの組合せマッチングにより、各種スポーツ大会の誘致による交流人口の拡大やスポーツの競技能力向上や地域の活性化を推し進めている団体があります。 そこで、以下3点についてお伺いします。 1点目、トップスポーツ体感事業について、日本代表のプロスポーツ選手の講演会及びパネルディスカッションの開催を計画してはどうかお伺いいたします。 2点目、トップスポーツ体感事業について、各協会に協力依頼をするのかどうか、協力依頼をするとなればどのような協力かを示していただきたいと思います。 3点目、先ほどの吉本議員の質問と重なりますが、通告してありますのでお聞きしますが、文化とスポーツの組合せによる文化スポーツコミッションなどの団体の設立についての考えはあるのかどうかお伺いします。 以上、9番目、最後の質問であります。答弁を求めます。 ○藤田政樹議長 山田市長。     〔山田憲昭 市長 登壇〕 ◎山田憲昭市長 当初予算に込めた思いについてお答えいたします。 令和4年度は、私が市長就任後に策定をいたしました第2次白山市総合計画の後期基本計画のスタートの年となります。 「健康」、「笑顔」、「元気」を柱とするこれまでの取組を踏まえ、SDGsの推進やユネスコ世界ジオパーク認定に向けた活動、脱炭素社会の構築、デジタル化の推進、感染症への対策など、新たな課題に対応するとともに、健康づくりの推進や市民協働のまちづくり、地域福祉、子育て・教育環境の充実、観光・交流の推進などの各施策のさらなる深化を図り、「健康で笑顔あふれる元気都市 白山」の実現を目指すものであります。加えまして、私も新たな気持ちで、「対話と参加」を基調とする市民本位の市政運営に全力で務めてまいりたいというふうに考えております。 こうした思いを踏まえ、本市の当初予算にタイトルをつけるといたしましたら、「将来にわたって住んでよかったと実感できるまちづくり予算」といたしたいというふうに思います。 次に、当初予算の自己採点についてでありますが、私は何よりも市民の幸せを第一に考え、安全・安心を最優先に予算編成をいたしたところであります。 編成いたしました予算につきましては、私自身は評価をされる立場でありますので、自己採点は控えたいというふうに思っております。 次に、令和4年度の重点施策と事業についてであります。 ワクチン接種や感染拡大防止協力金など、新型コロナウイルス感染症への対応をはじめ、これまで進めてまいりました(仮称)白山総合車両所ビジターセンター及び新野球場のハード整備をスタートさせるとともに、白山手取川ジオパークの世界認定に向けた取組や、「健康都市 白山」に関連する施策、SDGsの推進、市民協働のまちづくり、地域福祉、子育て・教育環境の充実、カーボンニュートラルの取組、デジタル化の推進に重点配分をしたほか、市民の安全・安心を確保するなど積極的な予算編成に努めたところであります。 次に、予算編成に当たっての工夫や配慮、苦労した点についてであります。 まず、先ほども述べましたとおり、市民の幸せを第一に考え、安全・安心を最優先に予算編成をいたしたところであります。加えまして、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図りつつ、各施策の着実な推進を図っていく必要があります。そうした中で、市税や交付税、国・県補助金など限られた財源の中で有利な市債を活用し、幅広く効果が得られる事業を取捨選択しながら、収支の均衡を図ったところであります。 次に、市税収入の見込みの根拠についてであります。 令和4年度の市税収入につきましては、全体として前年度当初比0.2%減の181億9,981万円を見込んでおり、うち現年課税分につきましては、前年度当初比4.1%増の181億3,981万円であります。 市民税及び固定資産税の収入見込みについてでありますが、個人市民税の現年につきましては、毎月勤労統計調査による現金給与総額の伸び率等を勘案した上で、前年度当初比4,400万円減の55億4,100万円であります。 法人市民税の現年につきましては、主要企業への令和4年度納税見込額のアンケート調査の回答と、今年度の決算見込額も考慮し、前年度当初比3億5,200万円増の19億2,700万円であります。 また、固定資産税につきましては、全体として減価償却の増加による減収と感染症に係る徴収猶予の特例による滞納繰越分の減額を見込むものであり、現年分の収入といたしましては、イオンモール白山をはじめとする新築家屋に伴う増収と新型コロナウイルス感染症の減免措置の終了に伴う増額により、前年度当初比3億円増の88億2,700万円を見込むものであります。 次に、市債残高と基金残高の中期的な見通しについてであります。 市債残高につきましては、(仮称)白山総合車両所ビジターセンター整備や新野球場整備などの大型事業の影響により一時的に増加するものの、中期的には減少していくものと考えております。 また、基金につきましては、景気の動向や社会保障費の増加が大きく影響するため、基金の取崩しには十分な検討を行うとともに、効率的かつ適正な運用に努めてまいりたいと考えております。 次に、経常収支比率の見込みについてであります。 地方公共団体の財政構造の弾力性を判断するための指標の1つである経常収支比率につきましては、福祉や保健、医療費などに係る扶助費等の義務的経費の増加により、県内平均より若干高い水準で推移するものと見込んでおります。 次に、今後の財政運営方針についてであります。 国・県補助金等の特定財源の確保と有利な市債の活用を行い、市税や交付税などの歳入の確保に努めるとともに、「質の高い行政サービスの提供」と「持続可能な行政経営の確立」を基本理念とする行政経営指針2020の下、行財政改革を実践し、持続可能で安定的な行財政基盤の確立に努めたいというふうに考えております。 次に、4点目の新型コロナウイルス対策についてお答えいたします。 初めに、感染能力の強いオミクロン株の影響により、医療従事者、ソーシャルワーカー、高齢者福祉施設、障害者施設等に勤務する児童を持つ保護者の心のケアや相談体制は、また、休職時の不安解消、心のケアや相談体制はについてであります。 医療従事者や高齢者福祉施設等に勤務するエッセンシャルワーカーの皆様方には、市民の命や生活を守るため全力で従事していただき、心より感謝を申し上げます。 感染力の強いオミクロン株の拡大により、医療従事者等の皆様には、自身の感染リスクへの不安に加え、育児中においては保護者としての責務が求められるなど、日々ストレスや不安との闘いではなかろうかと思っております。 そうした皆さんの不安に対する相談でありますが、今のところは聞いてはおりません。ただ、もし何かあればちゅうちょすることなく、市の市民相談室や身近な子育て機関などに御相談をいただきたいというふうに思います。 担当職員には、必要に応じ関係部署と連携し、心の悩みに寄り添った相談に努めるよう指示をいたしているところであります。 次に、高齢者福祉施設や障害者施設に対し、感染能力の強いオミクロン株感染防止対策の指導についてであります。 高齢者福祉施設や障害者施設における新型コロナウイルス感染防止対策に関しましては、保健所が各施設へ直接指導することとなっております。市といたしましては、側面的支援を行うことといたしており、エッセンシャルワーカーが安全・安心に介護に従事できるよう、マスクや手袋、除菌用アルコール等の衛生・防護用品を定期的に各施設に配付いたしております。 また、そうした方々の新型コロナワクチンの優先接種について配慮するなど、支援を行っているところであります。 次に、3回目のワクチン接種の案内方法の見直しについてであります。 一般市民を対象とした3回目の追加接種が、この2月から市内協力医療機関及び白山市民交流センターはくさんホールにおいて始まっております。 国は当初、2回目接種完了から8か月経過後に追加接種を実施する予定でありましたが、その後6か月に前倒しすることといたしたことから、本市においても6か月に前倒しをし、追加接種を受けられる体制の整備をいたしたところであります。 今回の追加接種の予約につきましては、医師会から一部の医療機関を除き、医院での混乱を避けるため、市で一括受付をしてほしいとの要請を受け、予約の管理を市に一元化したほか、予約問合せの集中を避けるため、接種券の分散発送、回線を40回線に増やすなど、コールセンター機能の強化に取り組んだところであります。国の前倒し方針により、一時、予約が集中をし御不便をおかけをいたしましたが、その後は通常に戻り、一定の効果があったと考えているところであります。 接種券の発送でありますが、3月末には約6万5,000人に接種券を送付する予定であります。 また、予約方法につきましても急な変更は混乱を招くおそれがありますので、現在の方法を継続してまいりたいというふうに考えております。 なお、4月以降も順次接種券を対象者に送付いたしますが、その対象は昨年10月以降に2回目の接種を受けた若年層であり、多くの方がインターネットなどIT環境に慣れておいでますので、現在の予約方法を継続していきたいというふうに考えております。 次に、代替保育や休園した場合の保育園、こども園、私立の幼稚園に対しての財政措置の考えはについてであります。 現行制度は、職員や子供の感染に伴う臨時休園等をしている場合であっても、運営費の負担は通常どおり開園している扱いとするとなっていることから、満額の給付ということとなっております。 また、臨時休園や市の登園自粛要請により、保育施設を欠席した場合の保育料を日割計算により減免した分については、公費で負担いたしますので、保育施設の減収はありません。 いずれにいたしましても、施設の収入が保証されているため、臨時休園等を行う施設への特別な財政措置の必要はないというふうに考えております。 5点目の後期高齢者医療制度の保険料の改定についてお答えいたします。 初めに、石川県後期高齢者医療広域連合の後期高齢者医療保険料の10年ぶりの改定の理由についてでありますが、団塊の世代と呼ばれる昭和22年から昭和24年生まれの方が、今年から順次、後期高齢者医療被保険者の対象年齢75歳に達することから加入者数が大幅に増加いたします。それに比例して、保険給付費等の費用も増加が見込まれるため、今回の改定となったものであります。 次に、新年度からの市内の対象者数と総対象者数は何人かについてであります。 令和4年4月1日時点での後期高齢者医療被保険者数は1万5,820人の見込みであります。また、令和4年4月から翌年3月までに75歳になる被保険者数は2,064人の見込みであり、総対象者数は1万7,884人となります。 次に、広域連合の20億円余りの基金の使い道についてであります。 広域連合の試算によりますと、新年度、この基金を全部保険給付に充てることといたしておりますが、なお約10億円の歳入不足となり、令和4年度の保険料が引き上げられる一因となったところであります。 次に、対象市民の引上げの額と年額の負担額についてであります。 被保険者全員が負担する均等割は年額4万7,520円から4万8,500円に変更となり、980円の値上げとなります。また、被保険者の所得に応じて賦課される所得割につきましては、被保険者の所得への掛け率が9.33%から9.53%と0.2ポイント引き上げられております。これらは広域連合議会において、去る2月21日に議決されたところであります。 次に、対象市民に対する周知方法と時期についてであります。 広域連合では、3月末の新聞広告掲載を予定し周知することとし、市におきましても、納付書を発送する7月に広報の掲載とホームページでの周知を図りたいというふうに考えております。 次に、市の後期高齢者医療特別会計の保険料の前年度比5.6%増の要因についてであります。 この増につきましては、先ほど申し上げました団塊の世代である昭和22年生まれの方2,064人の加入が見込まれることによるものであります。 本市といたしましても、こうした負担増を少しでも抑えたいことから、適正な医療機関への受診やジェネリックの利用促進、医療費の通知などを送付し、医療費の抑制に努めているところであります。加えまして、何より一人一人が健康であることが医療費の削減につながりますので、今後とも高齢者の健康づくり施策の充実に努めてまいりたいというふうに考えております。 次に、6点目の交通安全対策についてであります。 初めに、横断者注意喚起灯の設置箇所はについてであります。 横断者注意喚起灯とは、信号機が設置されていない横断歩道に設置するもので、センサーに手を近づけると喚起灯が点滅し、車両に横断者がいることを知らせることで、横断歩行者の安全を確保するものであります。 令和4年度におきましては、松任、美川、鶴来、白山ろく地域の4か所に設置を予定いたしており、設置場所の詳細は現在検討中であります。 次に、市内の横断歩道での押しボタン式信号機設置の要望箇所数は何か所か、今後、横断者注意喚起灯を計画的に設置する予定はについてであります。 本市における令和3年度中の押しボタン式信号機の設置要望は、主に通学路の5件であり、いずれも白山警察署へ要望書を提出いたしております。 また、今後の横断者注意喚起灯の設置につきましては、設置効果を検証し、有効であると判断されれば、増設を検討してまいりたいというふうに考えております。 次に、交通の方法に関する教則の改正により、信号機のない場所で横断方法が変更となったが、高齢者や児童等への周知方法等はについてであります。 議員御指摘のとおり、令和3年4月、交通の方法に関する教則の一部が改正され、信号機のない場所で横断しようとするときは、「手を上げるなどして運転者に対して横断する意思を明確に伝える」ということが追加され、交通安全教育指針の幼児に対する交通安全教育の内容などにも同様に反映されております。 市といたしましては、ホームページへの掲載や幼児交通安全教室、高齢者交通安全教室等を通じて、横断する際は手を上げて横断歩道を渡ることなど、横断者の安全確保が図られるよう、引き続き啓発を図ってまいりたいと思っております。 また、子ども見守り隊など、関係団体へもあらゆる機会を通じて周知を図り、街頭指導などで役立てていただきたいというふうに考えております。 私のほうからは以上であります。 ○藤田政樹議長 井田副市長。     〔井田正一 副市長 登壇〕 ◎井田正一副市長 私からは、職員の採用に関する御質問にお答えいたします。 初めに、各専門職の現状についてであります。 それぞれの自治体において事情が異なるため、単純な比較はできませんが、本市におきましては、保育士をはじめ土木技師、建築士、保健師、社会福祉士など、様々な専門的な資格を有する職員を採用いたしており、現状では専門職の配置が必要な部署においては、適切に配置を行っているというふうに思っております。 次に、計画的な専門職の採用についてでありますが、新たな事業への対応や行政サービスの提供に支障がないよう、これまでも計画的に採用を行っております。来年度につきましても、保育士をはじめ埋蔵文化財の専門職、あるいは臨床心理士を採用いたします。 今後も業務量、それから本市全体の職員の状況、またその専門職の年齢バランスなどを見ながら、必要に応じて計画的に採用してまいりたいというふうに考えております。 次に、今年度初めて実施をいたしました東京会場での採用試験についてでありますが、コロナ禍での感染対策の一環としての試みではありましたが、受験者数は2名ということでありました。この少ない要因として考えられますのは、昨今の社会全体としての公務員人気の低迷、あるいは本市が県内の他の自治体と試験日が同じであるといったことが考えられるのかなというふうに思っております。 御質問の関西方面での会場設置は、今のところ考えていないということでございます。 受験者数の確保等、優秀な人材の採用に向け、今後も様々な工夫を検討してまいりたいというふうに思っております。 次に、職務経験者の募集についてでありますが、原則は一般職同様30歳までというふうに考えますが、専門職員の年齢構成あるいはそうした専門職の社会全体での状況等を見ながら、必要に応じた採用を行いたいというふうに考えております。 以上です。 ○藤田政樹議長 安達副市長。     〔安達志郎 副市長 登壇〕 ◎安達志郎副市長 初めに、7点目の道路行政についてお答えいたします。 まずは国道8号の6車化の進捗状況についてであります。 国道8号の拡幅事業については、乾東交差点から宮丸交差点間の延長3.5キロメートルにおいて6車線に拡幅する事業であります。 進捗状況としましては、現在、設計協議が進められており、一部区間で拡幅となる計画位置への幅ぐい設置に着手したところでございます。進捗率としましては事業費ベースで昨年度末現在、約2%となっております。 完成時期については、今後の用地取得の進捗状況や予算も影響してくるため未定と聞いておりますが、市としましても渋滞対策や交通事故の減少にも期待されることから、一日も早い完成を国へ要望するとともに、協力をしていきたいと考えております。 次に、県事業の加賀海浜産業道路の進捗率と完成時期についてであります。 加賀海浜産業道路のうち、手取川架橋区間である川北町橘から能美市福島町までの区間は平成26年度より着手し、令和4年度末までの完成を目指し、現在、鋭意工事が進められているところであります。 また、小川町から松本町までの区間については、令和2年11月に起工式を行い、現在、4車線化拡幅工事が進められているところでございます。 さらに、未着手となっておりました松本町から川北町橘までの区間についても、今年度から設計に着手し、現在、測量・設計を進めていると聞いております。 進捗率と完成時期については、今後の詳細設計や用地取得状況にもよるためお示しできないと県からは聞いております。 本市としましても、早期に完成するよう県へ要望するとともに、協力をしていきたいと考えております。 次に、加賀海浜産業道路の手取川架橋左岸側の橋脚部分下での駐車場設置を川北町へお願いできないかについてであります。 県営手取公園については、野球場とサッカー場の間に50台程度の駐車場が整備されておりますが、大会が重なると堤防での駐車も見受けられる状況であることから、川北町へのお願いも含め、周辺での土地の有効利用など、関係機関と相談してまいりたいと考えております。 次に、隣接する防衛省の用地を国土交通省により親水広場などとして整備できないかについてであります。 防衛省が旧自衛隊官舎として利用していた用地周辺では、現在、国土交通省において西川と熊田川の樋門整備を、また、石川県においては西川河川改修事業に着手しております。 そのため、影響を受けます周辺地域の土地利用計画やスポーツ施設の再配置について、国・県などの関係機関と協議を行っているところであります。 協議において、国土交通省からは、樋門の整備は手取川水系河川整備計画に基づき実施しており、旧自衛隊官舎の土地を親水広場などに整備する計画となっていないため、実施は難しいと聞いております。 しかしながら、本市としましては、地域から河川改修に合わせ、周辺を一体的に整備する要望も伺っておりますので、今後も国や県に対しその要望を伝え、できる限りの対応をお願いしていきたいと考えております。 次に、8点目のインフラツーリズムについてお答えいたします。 まず、白山市内のダム内部や大きな橋梁の下部などを見学するインフラツーリズムを白山市で事業化できないか、砂防工事現場はインフラツーリズムとして事業化できないかについてであります。 議員御案内のとおり、ダム、橋、港、歴史的な施設など、インフラ施設を観光するインフラツーリズムは、近年、注目され始めております。 これまでも、手取川ダム内部や白山砂防工事現場の見学については、市観光連盟の企画等により実施しており、参加者からは、ふだん入れない内部や工事風景などを見ることで、インフラ施設の役割や造られた背景を学べ、非常に理解が進んだとの好評を得るなど、魅力的な観光資源の一つではないかというふうに考えております。 ダム内部や国の登録有形文化財である砂防堰堤群などの見学は、参加者の安全確保など課題があり、常時見学することは困難だと思いますが、今後どういったことが実施できるのか、国土交通省と協議してまいりたいと考えております。 次に、白山砂防女性特派員を白山市観光特使として任命し、若干の報酬や特産品を贈呈してはについてであります。 白山砂防女性特派員は、砂防事業の必要性を学び、土砂災害対策を啓発し、手取川流域の人々の交流と地域の活性化を目的として、国土交通省金沢河川国道事務所が任命しております。 また、白山市観光特使は、本市の観光振興を図るため、主に県外に向けて本市の観光情報等を宣伝していただいております。 現在のところ、両者とも無報酬で活動しており、報酬を支払うことは考えておりませんが、情報発信といった役割を担っている点では共通する部分がございます。互いの目的達成のため、連携することでどのような相乗的な効果が生まれるのか研究をしていきたいと考えております。 以上でございます。 ○藤田政樹議長 中企画振興部長。     〔中 英俊 企画振興部長 登壇〕 ◎中英俊企画振興部長 私のほうからは、3点目のデジタル技術の導入についてお答えします。 初めに、新年度のAI・IoT・RPA等の新規事業の導入についてであります。 まず、AI議事録作成支援システムを導入することで、職員負担の軽減や業務の効率化を図ってまいります。 さらに、キャッシュレス決済に対応した電子申請システムを導入し、住民票や所得証明書などの各種証明書の申請と手数料の支払いを自宅にいながら可能といたします。 次に、デジタル化推進事業についてであります。 本事業の目的は、大きく分けると庁内事務の効率化、それと市民サービスの向上の2点があります。 前者については、先ほど申し上げました新規事業のほか、従前より17の業務についてRPAを活用し効率化に努めており、後者については、市民向けオンライン会議やLINEを活用した「白山市いつでもAIアンサー」により、コロナ禍での行政サービスの提供に努めております。 次に、白山市デジタルトランスフォーメーション推進計画の白山市ならではのコンセプトについてであります。 国が推進する重点取組項目は6項目あり、1、自治体の情報システムの標準化・共通化、2、マイナンバーカードの普及促進、3、自治体の行政手続のオンライン化、4、自治体のAI・RPAの利用促進、5、テレワークの推進、6、セキュリティー対策の徹底であり、ビジョンとしては、「デジタルの活用により、一人一人のニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な幸せが実現できる社会~誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化~」が示されております。 本市としましては、このビジョンに沿いながら、地理的特徴であります広い市域をカバーして市民の大切な時間が有益なものとなるよう、行政手続のオンライン化を進めることとし、全庁に配置いたしておりますデジタルトランスフォーメーション推進員とともに調査・研究を行い、スピード感を持って取り組みたいと考えております。 次に、文字表示機能付きの防災行政無線戸別受信機の文字表示色について注意を払っているのかについてであります。 同じ物を見ていても見え方は人それぞれであり、人の物の見え方は非常に多様であります。文字表示機能付きの防災行政無線戸別受信機において、防災情報をはじめとした様々な情報を正確に伝えるためには、配色等についてのバリアフリー化が求められます。 聴覚障害者世帯に配備を予定しております文字表示機については、この考え方に基づき、視覚の多様性にも配慮したカラーユニバーサルデザインについて研究するとともに、仕様について配慮してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○藤田政樹議長 山下観光文化スポーツ部長。     〔山下浩雅 観光文化スポーツ部長 登 壇〕 ◎山下浩雅観光文化スポーツ部長 私のほうからは、9点目のスポーツ振興についてお答えします。 初めに、トップスポーツ体感事業について、日本代表のプロスポーツ選手の講演会及びパネルディスカッションの開催についてであります。 現在、コロナ禍ではありますが、オリンピックパラリンピックや海外での日本人選手の活躍などが日々報道され、これまで以上にスポーツへの関心が高まっていると感じております。 そのような状況の中、トップアスリートの講演会などは、本市のスポーツ振興を図る上でも大変有意義であると考えております。 本年度予定しておりました東京2020パラリンピック競泳競技、金メダリストである木村敬一選手の講演会は、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となりましたが、今後も市体育協会と連携を図り、講演会などの開催を検討してまいります。 次に、トップスポーツ体感事業について、各協会に協力依頼をするのか。協力依頼をするのであれば、どのような協力かについてであります。 本市では、スポーツの普及を図るため、今年の7月31日に、トップスポーツ体感事業として、SOMPOボールゲームフェスタin白山を、元トップアスリートを講師に迎え、児童を対象に開催する予定であります。 この事業は、日本トップリーグ連携機構と白山市が共催し、4つのボール競技を体験することとしており、連携機構側からは事業を開催するためのサポートスタッフの確保が要請されております。このため、体験する競技が決定次第、市体育協会を通じて関係競技団体へサポートスタッフの協力をお願いしたいと考えております。 次に、文化スポーツコミッションなどの団体の設立についてであります。 先ほどもお答えを申し上げましたが、スポーツコミッションとは、スポーツと景観、環境、文化などの地域資源を掛け合わせ、戦略的に活用し、地域の活性化につなげる取組を推進する組織であります。 本市では、平成31年4月1日から、新たに観光文化スポーツ部を設置し、これまで文化やスポーツの分野で観光と融合するイベントとして関係機関と連携しなから、例えば白山白川郷100キロメートルウルトラマラソン、白山国際太鼓エクスタジア、若獅子旗争奪中学校選抜剣道白山大会などを定着的なものとし、また臨時的には昨年のインターハイなぎなた競技、本年の日本ジオパーク全国大会、来年の国民文化祭など、その道筋をつけてまいりました。 スポーツコミッションの設立に当たりましては、地域の振興に向けて、白山市の特性や施設の現況を鑑みながら地域経済と連動した文化、スポーツのイベントや合宿を誘致、調整する必要があることから、今後、設立の有無も含め、検討していきたいと考えております。 以上であります。 ○藤田政樹議長 寺越議員。     〔19番 寺越和洋議員 質問席登壇〕 ◆19番(寺越和洋議員) 時間も余りないようですが、若干再質問したいと思いますけれども、その前に所見であります。 新年度の当初予算のスタートということで、市長の意欲を我が会派それぞれが感じたんじゃないかなと、このように思うところでもありますし、また今後、補正予算等々、今年1年出ると思いますので、今後の市政運営に対して、市長の強い気持ちをまた表していっていただきたいと、このように思っているところであります。 その中で、後期高齢者医療連合会の質問は、議場にも今年なられる方がおいでますので、代わりに質問させていただきました。 それから、取りあえず2点の質問をします。 健康福祉部長であります。ワクチン接種の予約方法の見直しでありますけれども、いつも部長とは、そういうお話をしますけれども、コールセンターに電話オペレーターを増やしたということでありますが、しかしながら、この間、なかなか2日たっても電話がかからないというお話も聞きましたし、ネットで予約した方は、医療機関に予約した場合でも、ずっと先になってしまっていると。1か月以上後というような状況の方もおいでたということでありますので、ここら辺、もう一回精査していただきながら、ワクチン室も大変であると思いますけれども、もう一回精査して、今から増えますので、どういうようなやり方がいいのか、ちょっと研究をお願いしたいと思います。 それから、山下部長でありますけれども、プロ選手講演会、パネルディスカッションでありますけれども、これは、今年の夏に4つの団体のトップアスリートが来たときにできないか、予算が国から、時間が取れればという話ですが、市として予算を取ってでも、講演会とパネルディスカッション、4人のトップアスリートの方とできないかというようなことを再質問します。 以上であります。 ○藤田政樹議長 岡田健康福祉部長。 ◎岡田和典健康福祉部長兼福祉事務所長 ワクチン接種の予約についての再質問にお答えいたします。 議員御指摘のとおり、接種券を発送した数日後に行われます予約の開始の日、それにつきましては、おっしゃるとおり2日ほど、大体いっぱい、電話がなかなかつながらないということがやはりどうしてもございます。1件当たり8か月から6か月に前倒しすることで、通常2週間ごとに出していたものがまとめて1か月で出さなければならないとか、そういうようなことがありましたので、市民の方に大変御不便をおかけしているということは理解しております。 しかしながら、例えば、今度14日に接種券を発送いたしますが、まだ3月19日から3月末日までの予約について、また、モデルナにつきましては予約率が半分の状況でございますので、そういうところさえ御理解いただければ、まだまだ予約のほうはできるというふうに考えておりますので、またこちらのほうとしましては、モデルナのほうを優先的にぜひお願いしたいということをアピールしながら、予約についても若干考えてまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いします。 ○藤田政樹議長 山下観光文化スポーツ部長。 ◎山下浩雅観光文化スポーツ部長 寺越議員の講演会等についての再質問にお答えします。 本年夏のトップスポーツ体感事業、ボールゲームフェスタでございますが、これは体験会を中心に考えておりまして、現段階では講演会はプログラムに入れるのは困難だというふうにも思っておりますが、調整もしてみたいと思います。 いずれにしても、最近、スポーツを通しての人間形成など叫ばれておりますので、そうした人間味あふれるトップアスリートの方に本市に来ていただいて、有意義な講演会を開催できないか、これは引き続き検討していきたいと考えております。 以上です。 ○藤田政樹議長 寺越議員。     〔19番 寺越和洋議員 質問席登壇〕 ◆19番(寺越和洋議員) 時間になったようであります。 会派立志を代表しての質問を終わります。 ○藤田政樹議長 寺越議員の質問は終わりました。 暫時休憩いたします。          午後0時16分休憩---------------------------------------          午後1時15分再開 ○藤田政樹議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。15番、北嶋章光議員。     〔15番 北嶋章光議員 質問席登壇〕 ◆15番(北嶋章光議員) 15番、市政会、北嶋章光であります。本日は市政会を代表し、質問をいたします。 世界中が新型コロナウイルス蔓延の中、開催されました北京オリンピックでは、日本チームの活躍やドラマチックなプレーで、日本中がテレビにくぎづけとなったところであります。 また、今月の4日から13日までの10日間、パラリンピックが開催されています。もう既に日本選手団の活躍が目まぐるしいところでもございますし、選手の皆様方には結果を恐れずに、けがに注意し、せっかくのパラリンピックでありますから、楽しんでいただきたいなと思っております。また、我々に勇気と感動を与えてくれるものと思っております。終わりまで私たちも心から選手の皆様方にエールを送りたいと思っております。 また、県内では、石川県知事選が先月24日に告示され、今は期日前投票の期間中で、まさに選挙戦の大詰めであります。現知事の谷本氏は、7期28年の長きにわたり石川県のかじ取りをしてまいりました。私も一番最初の選挙から応援をしてきた一人でもございます。本当に誠にお疲れさまでございました。 また、13日には新知事が誕生いたします。新知事となれば、おのずと県政運営や取組などの方法に変化があることは必然であり、注視することが求められています。 市は、これまで以上に県と連携を深めることで、市政の発展に資するよい機会ではないかと思っております。 それでは、1点目の質問に入りたいと思います。 市民の皆様方が最も興味をお持ちの質問であろうかと思いますが、現山田市長は、2期8年を迎えています。 そこで、白山市政を運営する上で、県下一の市域(市の行政面積)を誇る広い白山市を俯瞰したとき、市全体を3つに分割するとしますと、市政の中心地域である松任地域、歴史と文化が今も息づく美川地域、そして霊峰白山と加賀一の宮白山比え神社に抱かれた鶴来・白山ろく地域の3つに分けられると思います。 これまで、市は市町村合併時、積み残してきた課題を順次解決してまいりました。しかしながら、文化や成り立ちの異なる旧市町村による合併が行われたため、いまだに市民が市全体を把握していない状況にあります。そこで、今後は市民による地域間の交流や他地域の行事への参加などが必要ではないでしょうか。また、地域ごとの新たなまちづくり事業の推進もしかりであると思います。 山田市長は、これまで多くの市民と関わり、文化に触れ、地元の行事に参加されておいでになります。そこで、山田市長にお尋ねいたします。個人的な市長の夢で結構でございますので、将来の白山市のグランドデザインを、ぜひお聞かせいただければ幸いです。 質問といたします。 ○藤田政樹議長 山田市長。     〔山田憲昭 市長 登壇〕 ◎山田憲昭市長 白山市の特色を生かした今後の展望と夢についてお答えいたします。 本市には、霊峰白山から広がる大自然や、その恩恵を受けた肥沃な大地があり、悠久の歴史が刻み込まれた多彩な特色のある地域に私たちは暮らしています。 主な地域資源といたしましては、白山手取川ジオパーク、白山ユネスコエコパーク、北前船の寄港地・船主集落として繁栄した歴史、北陸新幹線と在来線の総合車両所が立地する鉄道のまち、お酒やフグの卵巣のぬか漬けをはじめとした発酵文化など、市内外に誇るべき多くの資源を有しており、それらを活用するとともに、次世代につなげるためのまちづくりの指針として、今年度、第2次白山市総合計画について、前期5年間の取組を検証し、社会情勢等の変化を踏まえた内容に見直しをし、後期基本計画を策定いたしました。 その内容でありますが、新たに持続可能な開発目標SDGsの視点を取り入れ、ユネスコ世界ジオパーク認定に向けた活動や脱炭素社会の構築、デジタル化の推進並びに感染症への対策など、暮らしの安全・安心に向けた新たな課題に対応するとともに、「健康」、「笑顔」、「元気」を柱とする重点プロジェクトに位置づけをする子供から高齢者まで、誰もが活躍できる環境づくりや健康づくりの推進、市民協働のまちづくり、本市の豊かな自然と白山の魅力を生かした観光・交流の推進等に関する各施策のさらなる深化を図ることといたしております。 いずれにいたしましても、将来都市像である「健康で笑顔あふれる元気都市 白山」の実現を目指して、市民とともに着実に歩みを進めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○藤田政樹議長 北嶋議員。     〔15番 北嶋章光議員 質問席登壇〕 ◆15番(北嶋章光議員) 今ほど御答弁をいただきましたが、ありきたりの答弁のように思います。せっかくですから、各地域の特色を生かす市長の思いというものがあろうかと思います。市長は今まで28地区、小まめに回って、市民の皆様方の御意見をいただいておると思います。そういった中、松任地区、美川地区、鶴来、白山ろくといった中において、ぜひ、この地域は私はこれをやりたいとか、そういった思いがあればお聞かせいただきたいと思います。再質問です。 ○藤田政樹議長 山田市長。 ◎山田憲昭市長 地域ごとの課題、それぞれあると思います。 ただ、これからの社会、高齢化社会、少子化問題を抱えている中で、ある一方では、人口減少ということも言われております。そういった中で、白山市も直近5年間では、人口も少しなりとも増えてきましたけれども、今後とも工業製品の出荷額が県内1番でもありますし、またあわせて米の出荷額も1番であるという、そういう地域の特性、そういったものをしっかり松任、美川、鶴来、白山ろくを合わせて、しっかりと特色を生かしながらやっていこうというふうに思っております。 人口問題につきましては、特に松任、鶴来地区では伸びておりますけれども、白山ろくの減少もあります。そういったことでありますけれども、今後ともいろいろな時代の要請に沿った中でやっていくことも大事ですし、白山市は、あくまでも日本の縮図といいますか、石川県の10分の1であり、全国の1,000分の1ということでもありますけれども、そういった発展するところと過疎のところがありますので、地域のメリハリをきかせた中で運営していこうと、それが大事だというふうに思っております。 いずれにしましても、歴史と文化を大事にしながら、子供たちがすくすくと育つような社会にしていこうというふうに思っているので、よろしくお願いします。 ○藤田政樹議長 北嶋議員。     〔15番 北嶋章光議員 質問席登壇〕 ◆15番(北嶋章光議員) そしてせっかくでございますから、今年、来年度ですか、また28地区へ出向くと提案理由の中でもございましたし、ぜひ、市民の皆様方に耳を傾けながら、その地域の特色を生かすような施策を取っていただければありがたいと思います。 それでは2点目に移ります。 皆様も御覧になったことと思いますが、2月16日付の北国新聞に大きく、手取川の河口に島の記事が掲載されました。 手取川河口部の土砂の堆積については大小はあるものの、これまでも幾度となく土砂が堆積することで、美川漁港の航路が通行不能となる問題が発生いたしております。この河口部の土砂堆積は、冬季間の波浪に起因するところが最も大きいと思えますが、昭和49年の手取川ダム完成以来、手取川の流量調整により川水が半減したので、水に勢いがなく、河口の土砂を押し出すことができず、堆積が余儀なくされています。 この場合、国交省の許可を得ながら、市は漁港航路部のしゅんせつを行ってきましたが、多量の土砂が堆積した場合、国交省では河川維持上必要な部分(東京湾の平均水位TP-1.7メートル)の確保が不可欠なため、市とのルールに基づきしゅんせつを行ってきました。 現在、市は農水省の補助金を活用しながら、毎年航路のしゅんせつを行っています。しかしながら、土砂の堆積が始まってから約半世紀が経過する中、全く状況が変わっておらず、漁業関係者にとって生活に係る深刻な問題であり、根本的な解決策が求められるところであります。 根本的な解決策には、国交省や農水省など、関係省庁に強く働きかけていただき、できるだけ早期に、このような事態が起きない正常な手取川と美川漁港となるように、市としては真剣に要望していただきたいと思います。市長の見解をお尋ねいたします。 ○藤田政樹議長 山田市長。     〔山田憲昭 市長 登壇〕 ◎山田憲昭市長 手取川河口の土砂の堆積についてお答えいたします。 先月来、何度か新聞報道にもありましたが、現在、河口には冬季間の波浪が原因と見られる土砂が多く堆積をし、例年以上に大きな島が形成され、美川漁港の航路を塞ぐ状況となっております。 市といたしましては、河口の状況を注視しながら、できるだけ早急にしゅんせつ工事に取りかかり、漁港航路の確保に努めたいというふうに考えており、工事の発注は既に終えております。 着工時期につきましては、国等と連携を図る必要があることから、現在、協議を行っているところであります。 議員御指摘のとおり、手取川河口の土砂の堆積問題につきましては、これまでも国及び県をはじめとする関係機関と連携をし、協力を得ながら堆積土砂のしゅんせつをしてまいりましたが、根本的な解決に至っていないのが現状であります。 市では毎年、手取川流域開発期成同盟会や市長会等の機会を通じ、国・県に対して対策を要望しており、河川管理者である国土交通省では、手取川下流部の流下能力が不足をしている区間において、河道掘削や樹木の伐採等に取り組んでいただいております。 今後も引き続き、国・県には河川の維持と漁港航路の確保をお願いするとともに、根本的な解決策の検証と併せ、河口閉塞対策の早期実現を強く要望してまいりたいというふうに思っております。 ○藤田政樹議長 北嶋議員。     〔15番 北嶋章光議員 質問席登壇〕 ◆15番(北嶋章光議員) 私も毎朝、犬と散歩をしながら、河口の所へ行って見ております。 当初は新聞に出ていたように、本当に島でございました。しかしながら、今年の波浪は例年と違って大変大きな波、海の海岸線も浸食するほどのすごい波でございます。今現在、手取川のあの島は上流側に崩れて、高速道路の下のところまで埋まってまいりました。 そういうことを考えると、例年並みのやり方じゃ、とてもじゃないけど除去できないのではないかと。せっかく市が航路を掘っても、テトラポットの左岸側の砂が崩れてくれば、また掘らにゃならん。そういった今年は状況でございます。 また、市のほうで先般、漁港内の泊地の土砂も上げていただきました。そういうことを考えると、予算的な措置も含めて、今後はどのようなやり方でやるのか、予算がもし不足した場合はどのようになるのか再質問をいたします。 ○藤田政樹議長 米林産業部長。 ◎米林歩産業部長 今ほどの再質問にお答えいたします。 今ほどの今年の波浪によって、私も実は何度か現場のほうへ足を運ばせていただいています。漁業者の皆さんの心配するお気持ちは本当に充分察するところがございます。 市では、先ほど市長が答弁しましたように、既に今年度分のしゅんせつ工事の発注はしてございますが、今、議員御指摘のとおり、この1回分だけで十分足りるのかどうかということも含めまして、実は、国・県、漁業者の方も含めまして実施方法、時期について、今現在協議しているところでございます。場合によっては、当然、新年度予算で早期に対応するということも含めて協議を進めておりますので、いましばらく結論についてはお待ちいただきたいというふうに思います。 以上です。 ○藤田政樹議長 北嶋議員。     〔15番 北嶋章光議員 質問席登壇〕 ◆15番(北嶋章光議員) 再質問でございますけれども、今、船で測量ができない状況でございますし、導流堤の出た先には、どのような状況になっているか測量することができない状況でございますので、昨年は県が代船を6回持ってきてくれました。そういったことも含めて、状況が去年と違うような状況であれば、早急に代船で土砂を除去していただきたいなと、それも含めてひとつお願をいたします。再質問です。 ○藤田政樹議長 米林産業部長。 ◎米林歩産業部長 再質問にお答えいたします。 今ほどの代船を持ってきての除去について実施してほしい旨については、その辺も含めまして、もちろん国・県と調整をしながら時期を合わせて、うちだけでは対応できない部分については、県や国にお願いするということで、今、事前調整をしているところでございます。 以上です。 ○藤田政樹議長 北嶋議員。     〔15番 北嶋章光議員 質問席登壇〕 ◆15番(北嶋章光議員) 13日には、漁船を泊地内に下ろすわけでございますけれども、船を下ろすと、それぞれ出漁の準備をするわけでございます。そうすると、また騒ぐわけでございますので、またひとつよろしくお願いをしたいと思います。 それでは、3点目の質問でございます。 加賀産業道路沿道における自然と都市の共生に向けた都市公園の再整備についてお伺いいたします。 加賀産業開発道路(県道名、主要地方道金沢小松線)は、加賀地域平野部の山側を走る幹線道路として、金沢市南東部、野々市市南部、白山市山島地区、能美市辰口地区、小松市南東部などを結び、沿線には、新興住宅団地や工業団地、観光施設等も存在する加賀地域の広域幹線道路や物流道路として産業を支える重要な路線であります。 そんな加賀産業道路を通行する車両の台数ですが、5年ごとに一度測定する日を決めて調査を行っているそうで、最新の調査結果は本年度中に更新されるとのことでありました。 現在、公表されております平成27年の調査データによりますと、白山市漆島町交差点での通行台数は、上下合計で2万7,764台、同様に白山市の最主要幹線であります国道8号の白山市田中町での通行台数は、上下合計で5万8,279台であります。白山市において国道8号に続く市内2番目に多い通行車両台数となっております。 また、平成26年4月1日より国道8号のみであった沿道サービスが加賀産業道路にも追加され、市街化調整区域内であっても、許可の対象基準に定める要件を満たせば、道路管理施設、休憩所、公共施設、給油所等の開発行為や建築行為を行うことが可能となったことから、将来を見据えた自然と都市の共生に向け、持続可能で発展的な再開発を進めてはいかがでしょうか。 ただ、加賀産業道路沿いとなると農業地、俗に言う青地が多くあり、開発には困難で、仮に新規開発となると多くの費用や労力がかかると思われることから、現存する建物や施設等の再整備を行えば、有効かつ効果的な再利用ができるものではないでしょうか。 そこで今回、自然と都市の共生に向けての取組として、松任グリーンパークの再整備を提案させていただきます。 松任グリーンパークは、加賀産業道路沿いに昭和63年に開設され、水と緑のふれあい広場、いこいの広場、サンスポーツランド松任、ふれあい広場のほか、姉妹都市である静岡県藤枝市の藤を育てる会の協力、指導による藤棚(全長310メートル)があり、5月上旬には満開になる藤の花を見に多くの方々が訪れ、市内のこども園の遠足先にもなっています。 サンスポーツランドのテニスコートでは競技大会が行われ、グラウンドでは直近はソフトボールが主として行われるなど、令和3年のグリーンパーク全施設の利用者数は、7万3,736人と多くの方々に利用をいただいておりますが、さらなる利用者の促進と都市施設整備による地域間においてのバランスの取れた発展のため、子供から高齢の方までが健全・健康に活用できる多目的施設を目指した公園の推奨は有効であると考えます。 国の補助事業で、社会資本整備総合交付金といった都市公園、市街地整備及び住環境整備等といった基幹となる事業の実施のほか、これと合わせて実施するソフト事業を総合的・一体的に支援する制度もあり、これらも併せて有効に活用すべきものと考えます。 白山市が掲げる「健康で笑顔あふれる元気都市 白山」の実現に向けて、市民一人一人が健康で活躍し、地域、世代を超えた交流により、笑顔があふれ、人・自然・産業が元気なまちづくりに取り組んでいるところでもあり、これからは人生100年時代とも言われる中で、今後さらなるこの実現に向けて、積極的に取り組む本市の姿勢を広く発信するため、また、白山市の自然と都市の共生に向けて、松任グリーンパークの再整備を今後の計画として取り入れることを提案いたします。 市長の見解をお伺いいたします。 ○藤田政樹議長 安達副市長。     〔安達志郎 副市長 登壇〕 ◎安達志郎副市長 加賀産業道路沿道における自然と都市の共生に向けた都市公園の再整備についてお答えいたします。 加賀産業道路沿いに位置する松任グリーンパークには、芝生広場、親水広場のほか、ジオパークのビュースポットに指定されているいこいの山などがあります。 また、運動施設として、テニスコートとグラウンドを有し、交通アクセスがよいこともあり、広く市民の憩いやレクリエーション活動、スポーツ活動の場として御利用いただいております。 昭和63年に開設以来、令和2年にテニスコートの人工芝改修を行っておりますが、公園としては大規模な改修は行っておりません。そのため、遊具や施設の老朽化のほか、遊歩道などのバリアフリー化も進んでいない現状でございます。 白山市には、33の都市公園がありますが、松任グリーンパークを含めた24の公園が、設置後30年を経過しており、同様の状況であることから、今年度新たに策定します公園長寿命化計画に沿って、国の社会資本整備総合交付金を活用し、計画的に遊具や施設の更新を進めていきたいと考えております。 また、松任グリーンパークを含め、都市公園の再整備を今後の計画に取り入れることにつきましては、白山市における公園の役割を踏まえ、今後、都市公園個々の特徴や地域特性、さらには整備手法などを含めた都市公園の再整備計画について調査・研究を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○藤田政樹議長 北嶋議員。     〔15番 北嶋章光議員 質問席登壇〕 ◆15番(北嶋章光議員) せっかく本当に我々が見ても立派な公園だなと、そういった思いでもありますし、私も息子が小さいときは、よくあそこへ遊びに連れて行きました。 そういった中で、やっぱり多くの人が訪れる場所でもございますので、各年齢層に応じた施設整備をしていただきながら、より一層、市民の皆様方、また、市外の皆様方に親しまれる公園にしていただきたいと思います。 地元の方からもいろいろと御意見も出ているような感じでございますので、その辺は地元の方々の意見も取り入れながら、公園整備に全力を挙げていただきたいと思います。 これで私の代表質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○藤田政樹議長 北嶋議員の質問は終わりました。 以上で本日の一般質問を終わります。---------------------------------------藤田政樹議長 本日の議事は、これをもって終了いたしました。 次の本会議は、明日9日午前10時から開きます。 本日はこれにて散会いたします。          午後1時46分散会---------------------------------------...